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ビギナーのためのハモンドオルガン講座 |
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ハモンド・オルガンって何? レスリースピーカーって? 幼稚園にあったオルガンとは違うもの? エレクトーンじゃないの?
という方のためのハモンドオルガン講座です。 ・本文中のをクリックすると 、説明している実際の音が聞けます。64KBPSのMP3形式です。回線の遅い方はダウンロードしてお聞き下さい。なお、録音には、Hammond B-3とLeslie 122を使用しましたが、ノートPCで録音しましたので、音質はそれなりです。ご了承ください。 ・各画像は、サムネイルになっていますので、クリックすると大きな画像を見ることができます。 ・誤りの指摘や感想などはinfo AT hammond.jpまでお願いします。 |
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まず最初によくある質問から答えていきましょう。 ■ ハモンド・オルガン(Hammond Organ)って何? たぶん皆さんが生まれるよりずっと前の1934年にアメリカで開発された鍵盤楽器です。 当初の目標が、安価にパイプオルガンの音をということであったため、パイプオルガンを購入できない中小の教会でパイプオルガンの代わりに使われていましたが1950年代からジャズを初めとする ポピュラーミュージックでも盛んに使われるようになりました。1960年代に入るとロックでも使われ始め、非常にポピュラーな楽器となりました。日本では石原裕次郎さんなどが出演していた日本テレビの「太陽にほえろ」で、テーマ音楽 や劇中の音楽でも使用されハモンド・オルガンの名前を知らなくても、音を聞いたことのある人は多いと思います。 さらに詳しい説明は、以下をご覧下さい。
■ レスリースピーカー(Leslie Speaker)って?
■ 幼稚園にあったオルガンとは違うの?
■ エレクトーンじゃないの?
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ハモンドオルガンについてもう少し詳しく ■ 音の特徴は? 音に対する感覚は、個人ごとに違うので絶対的なものではありませんが、私はとても温かい音がすると感じます。ドローバーという一種のミキサーを使って音色(ねいろ)を変えることができ、その音色の種類は、2億5千3百万通りといわれていますが、おそらく、どの音色もハモンドの音色の特徴を残しています。逆にシンセサイザのように音色を劇的に変えることはできません。 このハモンドオルガン独特の音色をレスリースピーカシステムから出力することによって、さらに個性的な音になると同時に表現力を増すことができます。実際、ハモンドオルガンとレスリースピーカは、ほとんどセットで使われてきました。
■ だれがいつ開発した? ■
誰が使っている、または使っていた? ロックオルガン
ジャズオルガン
どんなオルガン奏者がいるかを知りたい方は、日本のオルガンアーティストと海外のアーティストをご覧下さい。 ※ 熱狂的なオルガンファンの皆様へ ■ どんなタイプがある?
トーンホイール型のハモンドの種類は、200種類以上と言われており、上記のタイプはその一部です。B-3の米国での価格は、1960年代で車のキャデラックとほぼ同じ$20,000したと言われています。 ■ 構造は? 大きさと重さは、足鍵盤とベンチを含んで124(幅)×117(高)×126(奥行)cm、重量は約193kgあります。
鍵盤のキーの数は、上鍵盤が61鍵、下鍵盤も61鍵、フットペダル(足鍵盤)は25鍵あります。なお、フットペダルは取り外しができます。 音色のプリセットは、上下鍵盤それぞれに9種類あり、その他に9本のドローバーを使用して自由に設定できるものが、上下鍵盤それぞれに二つずつあります。フットペダル用のプリセットはなく、2本のドローバで音色を作ります。
音色を作るために、3段階のコーラスとビブラートを持っており、上下の鍵盤それぞれに使う・使わないを選択できます。また、パーカッションは、4個のスイッチで調整でき、オン・オフ、パーカッションの音の大きさ(ノーマル又はソフト)、減衰の長さ(スロー又はファスト)、パーカッションとして使う倍音成分(第2倍音又は第3倍音 で、4"と2-2/3"のドローバと同じ音です。)を選択できます。なお、パーカッションは、上鍵盤にしか効きません。
エクスプレッションペダルが一つ付いていて、上下鍵盤と足鍵盤の音量をまとめて調節することができます。
なお、アンプは、プリアンプしかなく、内蔵スピーカもないため、レスリースピーカやトーンキャビネットなどを使用しないと音は出せません。もちろん、プリアンプは、真空管のアンプです。 さて、音源は、何を使っているのでしょう? なお、もっと詳しく知りたい方は、海外から集めたハモンドオルガン・レズリースピーカの情報をご覧下さい。 ■
用語集
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おまけ
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レスリースピーカについてもう少し詳しく ■ 音の特徴は? 音色(ねいろ)を文章で説明することはできませんが、あえて科学的に説明すれば、ロータの回転に合わせて、高音(800Hz以上)は音の高さの変化と若干の音の大きさの変化があり、低音は音の大きさの変化と若干の音の高さの変化があります。 この変化は、ロータの回転スピードに応じて変化しますが、回転速度は、FASTとSLOWの2段階に調節できます。遅い回転数は毎分約40回転で、速い回転数は 毎分約300から400回転です(上下のロータでも微妙に異なります。)。
筆者は、ベンチャーズの十番街の殺人で鳴っているキーボード(のように聞こえる音)を長い間オルガンだと信じていましたが、この音がサックスをレスリーに通したものであることを知りました。また、かつては、ギターをレスリーを使って鳴らすなど
が行われていました。このような、使い方をした場合には、もとの楽器の音色は変化して聞こえるようです。
■ どんなタイプがある?
■ 構造は? 大きさと重さは、74(幅)×104(高)×52(奥行)cm、重量は約61kgあります。 キャビネット自体は、三つの部分(コンパートメント)から構成されています。一番上のコンパートメントは、トレブル(高音用)ロータを格納し、中間のコンパートメントは、トレブルドライバ、バススピーカ、クロスオーバネットワークを格納し、バススピーカのバスレフ筐体の役目も果たしています。一番下のコンパートメントは、バスロータとアンプを格納しています。 ロータは簡単に言うとスピーカ
に接続されたラッパですが、このラッパがモータによって2種類の速度で回転します。ロータが回転することによって、ドップラー効果が発生します。ドップラー効果は、中学校で習いましたね。一番簡単な例は、パトカーが近づいてきて遠ざかるときの音の変化です。近づいてくるときは実際の音よりも音程が高く聞こえ、遠ざかるときには低く聞こえます。
レスリースピーカは、ロータが回転することによってこの効果を機械的に作り出すようになっています。トレブルホーンが見えるようにオーナーが裏蓋を外しているレスリースピーカもありますが、二つ見えるホーンの口の片側は
ふさがっていて音はでません。回転時のバランスを保つために対象構造となっています。 説明だけではなかなか分かりにくいので、以下の写真を参考にご覧下さい。左の写真は、オルガンに付いているレスリーの回転速度の切替スイッチです。右の写真は、レスリーの三つの裏蓋をすべて取り外して中身が見えるようになっています。このレスリーは、122ではなく、147RVというタイプで、リバーブ用のアンプとスピーカが付加されているタイプです。
なお、もっと詳しく知りたい方は、レスリーキャビネットの秘密を究明するやThe Hammond-Leslie FAQのV1.4.2日本語版をご覧下さい。 ■
用語集
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おまけ |
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